
WORLD 048 STORIES
SCIENCE &TECHNOLOGY
科学と技術の、まだ知らない向こう側。
電子レンジは、レーダーの研究所で、ポケットのチョコレートが溶けたことから始まった12歳で学校をやめ、海軍で無線を学んだ技術者パーシー・スペンサー。レーダーの部品マグネトロンのそばで、チョコが溶けていることに気づいた。ポップコーンで確かめ、金属の箱を作った。最初の電子レンジは、高さ1.8メートルだった。
ポスト・イットは、強くできなかった接着剤から生まれた聖歌集から落ちるしおりが、使い道を教えた1968年、もっと強い接着剤を目指した研究から、くっつきすぎない接着剤ができた。使い道が見つからないまま5年。教会の聖歌隊で歌う同僚が、日曜ごとに落ちるしおりに困っていた。
スマホの地図の青い点は、相対性理論で毎日直されている直さなければ、1日に約10キロずれるGPSの衛星の時計は、地上より1日に約38マイクロ秒進む。速さで遅れ、重力で進む、相対性理論のずれだ。1977年、最初の原子時計の衛星は、そのずれを疑う声があったため、補正を「あとからスイッチを入れられる」形で打ち上げた。
緑色の星は、ないはずだった惑星のかけらを取り込んだ星が、初めて「緑」と計算された緑色の星は、ないはずだった。2026年10月、ウォーリック大学のチームが、惑星のかけらを取り込んだ白色矮星の色を計算し、初めて「緑」と出た。星の色のしくみと、ピンクや紫の星の話。
ゲームボーイの画面は白黒だった花札の機械を直していた人が信じた「枯れた技術」ゲームボーイの画面は、色のない4段階の液晶だった。色つきの競合機が出ても売れた理由を、横井軍平の「枯れた技術の水平思考」と、発売当時の価格・電池の比較からたどる。
最初のウェブカメラと呼ばれるカメラは、研究室のコーヒーポットを見ていた1991年、ケンブリッジ大学の廊下。階段をのぼったのに、ポットは空っぽ。そんな小さな「がっかり」から、世界中の人が見る1台のカメラが生まれた、最初のウェブカメラと呼ばれる話。
月へ行ったロケットのコンピュータの記憶は、電線を磁性体の輪に通して、人の手で「編まれて」いたアポロの誘導コンピュータの、書き換えられないプログラム用の記憶は、電線を小さな磁性体の輪に通して作られた。NASAの歴史資料などをたどり、確認できたことと、できなかったことを分けて読む。
何を止めて、何を残すか半世紀前の探査機の、省エネの話1977年に飛び立った探査機は、毎年少しずつ減っていく電力で、いまも観測を続けている。何を止め、何を残すのか。その選び方を、NASAの発表から、ゆっくり読んでみた。