COLUMN・・記事内容:約2分
AIが進むほど、「何もしない時間」が欲しくなる。
このサイトの最初の記事なので、面白いものの紹介ではなく、「なぜこの場所を作ったのか」を書いた。
仕事では、責任が増えた。部下や後輩の前では、それなりの立場として振る舞う。
家に帰れば、子どもが「パパ遊んで」と手を引っ張ってくる。共働きで妻も忙しいから、休みの日は家族のために動く。家事をして、ご飯を作って、家族と過ごす。別に、それが嫌なわけじゃない。むしろ大切な時間だと思っている。
ただ、ふと考える。自分が「素の自分」でいる時間って、一日のうちどれくらいあるんだろう。昼休みか、子どもが寝たあとくらいしかない。
最近、AIを使うようになって、別のことにも気づいた。AIはものすごい速さで答えを返してくる。仕事も調べ物も文章を書くことも、前よりずっと速くなる。でも、返ってきたものを読むのは人間だ。確認して、考えて、判断して、直す。気づけば、AIで空いたはずの時間に、また別のタスクが入っている。
もう、いっそこのループから抜け出したい。何も考えずにいたい。頭の中で、何もタスク処理したくない。ただ、ぼーっとしたい。
カフェでコーヒーを飲みながら、どうでもいいことを考える。目的もなく、なんとなく面白そうなものを眺める。何かを学ばなくてもいいし、何かを生み出さなくてもいい。「何の役にも立たない時間」を過ごしたい。
これからAIがもっと賢くなって、世の中がもっと効率的になっても、人間まで効率的になる必要はない。むしろ効率化できるものが増えるほど、「何もしない」という贅沢が欲しくなるのかもしれない。
だから、この場所を作ってみようと思った。
情報を探しに来る場所じゃない。何かを達成するためでもない。ちょっとだけ日常から離れて、知らないものを眺めたり、くだらないことを知ったり、たまたま面白いものに出会ったりする。そんな「大人のための無駄な時間」を過ごす場所。
AIがどんどん効率化していく時代に、あえて無駄な時間を作る。なんだか少し、おかしな話だけど。
人間って、そういうものなのかもしれない。